神様 カール・ゴッチ

プロレスファンでカール・ゴッチ氏の名前を知らないものは、いないだろう。
昔、アントニオ猪木の異種格闘技戦などのセコンドをしているゴッチ氏をテレビ越しに
見るだけで鳥肌がたったものである。
私が20歳位(?)時だったか、ゴッチ氏が新日本プロレス(今は・・・だが、当時は凄かった!)
のコーチとして来日していた時に遠くから見たことがある(自慢)。オーラ満開だった。
そのとき付き人をやっていた人から聞いた話だが、ゴッチ氏は常に
”素手で人を瞬時に殺すにはどうすればいいか?”考え、語っていたと言う。
練習では、テレビでNGなエグい技(?)をいくつも弟子に教えていたらしい。
そんなゴッチ氏の現役時代は、容赦ない攻撃ゆえに対戦相手すら見つからず、タイトルとも無縁で
”無冠の帝王”とも呼ばれていた。ショー化したプロレスを嫌い、強さだけを追及していたレスラーだ。
引退後も、その妥協を許さない指導・練習により、多くの真のストロングスタイルのプロレスラー達を育てた。
佐山聡・藤原嘉明・木戸修・前田日明…数え上げればきりがない。セメントが出来るレスラーのほとんどが、ゴッチ氏の弟子と考えてもいいだろう。彼らからすれば、尊敬する人物と言うより、まさに”神様”だった。
先日、そのカール・ゴッチ氏が亡くなった。プロレス界、いや格闘技界にとって大損失だ。
偉大なレスラー/偉大なプロレスリングの先生を失ってしまった。
ショー化されたプロレスも嫌いではない。それはそれで楽しめる。
でもゴッチ・イズムを継承するレスリングも観たい。
残念ながらゴッチ氏のような”神様”クラスの人物は、今のプロレス界では現れないであろう。
しかし、彼に近づくような人物が現れてほしいものだ。
Dr.りふれを格闘技好きに導いてくれた”神様 カール・ゴッチ”に
          黙祷

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