思い込みの治療はNG  胸郭出口症候群

今回は、治療にあたり思い込みや固定観念を持ってはダメだと反省した経験をアップします。ということで胸郭出口症候群という症例を紹介させて頂きます。

患者様 : Iさん 39歳 男性
職業 : 営業職
スポーツ歴 : スポーツジムにて筋トレ (週3回程度)
症状 : 右肩から腕-指の先までのしびれと痛み
痛み・しびれのレベル(10段階) : “7”
既往歴 : 頸椎ヘルニア

Iさんは、数年前に腕の痛みやしびれがあり整形外科にて頸椎ヘルニアと診断される。リハビリ→整骨院→整体院をへて当院に来られました。この時の治療は、非常にスムーズに行き3回ほどの治療で痛みはかなり軽減し、2-3週間程で治療を終えた経緯があります。

今回も同様に右側の腕にしびれや痛みが出て、整形外科にてヘルニア時と同様の痛み止めと筋肉を和らげる薬を処方。その後当院へ再度来られました。
前回と同様の症状が出ている。少し違うのは、痛みよりもしびれが前回よりきついと訴えられています。
私の触診でも前回と同様の部位にフィクセーション(関節の動きが悪い部位)があったため頸椎ヘルニアと判断し治療を開始しました。

3回ほど来院頂きましたが、治療後スグはしびれが軽減するが翌日は同じ症状がでる。4回目来られた時に治療用ベッドにうつ伏せで手を置いているとしびれの症状が増したとのこと。
ぅん?何か違うぞ~?ここで初めてヘルニア以外の原因を疑いました。
腕にしびれが出るものとして「胸郭出口症候群」を疑いテストし陽性反応💦
胸郭出口症候群とは、胸郭出口という首から肩にかけての部位で、そこを通る神経や血管が何らかの原因で圧迫されしびれや痛みが出る症状です。

その場で胸郭出口症候群の治療に切り替え、3回ほどの治療でしびれが取れました。
てっきり、前回と同じと思い込んで治療を続けていました。大反省です。

Iさんには、非常に申し訳ないのですが大変貴重な勉強をさせて頂きました。
以後、このようなことの無いようこの経験を活かしていきたいと思います。

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